自己紹介

はじめまして。安秀崔(アン スーチェ)と申します。私は在日コリアン3世として日本で生まれました。

母親とは折り合いが悪く、いつもケンカばかりしていました。里帰り出産中に、母親からの暴言を受け、双極性障害になりました。精神病院に3ヶ月間入院するほど病状は重かったのですが、今は落ち着いています。私は幼少期の頃から部屋を片付けることが苦手で、大人になってから調べてみたらADHDでした。

子供は自閉症スペクトラムです。

 

辛かった母子通園

当時、息子が通っている療育の保育園(発達の遅れや、個別に支援が必要なこどもが通う保育園)は母子通園でした。子供と一緒に親も保育園に通うんですね。

これがまあ、しんどいんですよ。自閉症スペクトラムの特性について勉強しながら、保育園に通わないといけないんです。そして、保育園から帰ったあとも育児は続くんです。すごく辛かったですね。

まわりを見ると、一緒に母子通園をしているお母さんたちが、皆さん疲れた顔をしていることに気が付きました。みんな一緒なんだなと思いました。

 

タロットカードとの出会い

そんなとき、TV番組でタロット占い師の方が芸能人を占っている様子を観ました。これだ!と思いました。

障害児の育児をしているお母さんたちは、毎日たいへんな思いをして頑張っている(もちろん健常児育児のお母さんも頑張っています)。

そんなお母さんたちを、休憩の間の少しの時間でいいから笑顔にしたい。私が占っている間は、辛いことを忘れてリラックスして欲しい。

そんな想いから、タロット占いを始めました。

お母さん相手に、本を見ながらタロット占いをしたら、そのお母さんがふっと笑ってくれたんです。

私は涙が出るほどめちゃくちゃに嬉しかったですね。

 

「星」のカード

出たカードもよく覚えています。「星」のカードが出ました。

これは後から勉強してわかったことですが、「星」のカードは「人生の夢や希望を持つ、という意味です。目の前のことでいっぱいいっぱいになっている人に、もう少し先を見て、今は辛くても、長い目で見て人生を楽しんでね、と読みとく、タロット占い師が占う目的とするカードなんです。

もちろん、当時の私はここまで読みとくことはできませんでしたが、この占いが、私の原点です。

障害を持つ子供の育児をしているすべてのお母さんを笑顔にすることが、私の使命です。

よろしくお願いいたします。

安秀崔(アン スーチェ)